「え?まつりさんて、卍丸の事が・・・」
「えぇ、最初は卍丸さんの事が好きだったみたいなんですけど、カブキさんが私達の事で本気で怒っていたと絹さんに聞いてから、急に心変わりしたみたいで・・・まつり姉ちゃん惚れっぽいから・・・」
そう言って深い溜息をついたみこしを見て、絹は溜まらずに吹きだしてしまった。
「絹さん?・・・私変な事言いました?」
キョトンとして絹を見るみこしを見て、絹は更にコロコロと笑い声をあげた。
「ごめんなさい。・・・でも、何だかみこしさんがまつりさんのお姉さんみたいに見えて可笑しかったものだから・・・」
絹が笑いながら言うと、みこしはびっくりした顔で絹を見た。
「・・・でも、本当はみこしさんも心配はしてないんでしょ?」
涙を拭きながらみこしに話し掛けた絹を見て、みこしは小さく頷いた。
「信じてるのね、お姉さん達の事。」
「はい」
そんなみこしを少し羨ましく思いながら話をしていると、絹の母親である綾が、一通の手紙を持って絹の元へとやって来た。
「あら・・・カブキさんからだわ」
まつりの事が書かれているかもしれないと、みこしの目の前で手紙を開けると、そこには思いっきり絹の気持ちを誤解した内容の手紙と、まつりらしい忍者が京に来ているらしいと言う内容だった。