因幡の花嫁

(天外魔境2)


「これはこれは勇者様、良くいらして下さいました」
突然の来訪にも関わらず、快く歓迎してくれた長老に事の顛末を話すと、長老もまた、卍丸達と同じ反応を見せたが、それがまた、カブキ達の好奇心に火を点けた。
「そこまで言うなら、なおさら見たいじゃねぇか!見せろこらぁ!」
そう言ってカブキが掴み掛かろうとするのを、卍丸が必死で止めた。
「解ったよ、着るから、村の人に迷惑かけるな」
卍丸の一言に、カブキがようやく手を離すと卍丸は長老の方へと向き直った。
「・・・すいません、もう一度やってもらえますか?」
力なく言った卍丸を哀れに思ったのか、長老はそれ以上何も言わずに、しまっておいた衣装を出し、村の女衆を呼び出した。
外で待たされていたカブキたちが、村の中を散策してると、長老の家から、5人を呼ぶ声が聞こえた。
戻った5人は、3人の姿を見て唖然とした。


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