「ねえねえ、その箱なぁに?」
皆が気にしている中、アイリスが疑問を素直に口にした。
加山は全員集まったのを確認すると、あやめの柄の箱をアイリスに手渡した。
「開けていいですよ」
アイリスが言われるままに箱を開けると、そこには黄色の浴衣が入っていた。
「大神」
加山が大神に目配せをすると、大神も花の柄に合わせて、皆に箱を配った。
「これは、加山から皆への感謝の気持ちだそうだ」
「感謝?私達、加山隊長に何かしました?」
皆が喜ぶ中、マリアとかすみが、同じ疑問を口にした。
「あなた達が居たから、この帝都は平和でいられるんです。これは、帝都市民を代表して、感謝の気持ちを表したかったまでですよ。本当にありがとう御座いました」
加山はそう言うと、深く頭を下げた。
「ちょっと、加山さん!やめてくださいよ」
さくらが慌てて止めようとしたが、それを止めたのは大神だった。
「皆。加山の気持ちを汲んで、それを貰ってやって欲しい・・・」
大神はそう言うと加山の方へと向き直った。
「加山、実際に戦ったのは確かに俺達だが、お前達月組の情報が無ければ俺達も風組も何も出来ないんだ。ありがとう加山・・・」
大神が礼を述べると、皆口々に礼を述べ始めた。
「加山隊長、花組と風組を代表してお礼を言わせて下さい。大切にしますね」
マリアがそう言うと、加山は照れ臭そうに笑った。
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