「済まないな、折角の休日に」
「なに、こうしてお前と二人で出掛けるなんて、学生時代以来だからな。懐かしいよ」
「何話しているのかしら?」
「何や、随分楽しそうやしな」
大神達のすぐ後ろを一応隠れながら歩いていると、不意に二人の姿がさくら達の視界から消えた。
「しまった、見失ったで!?」
「とにかく捜しましょう!」
二人はそう言い、表に飛び出すと、背後に人の気配を感じた。
「尾行なんて感心しないな」
その一言に振り返ると、そこには呆れ顔の大神と加山の姿があった。
「お!大神さん!?」
「いつから気付いとったんや!?」
大神は、呆れ果てた様に頭を抱えた。
「帝劇を出た時からずっとですよ」
質問には、大神の代りに加山が答えた。
「なんやそれ?それやったらうちらまるっきりアホみたいやんか」
「すいませんね、俺はそれが本業ですから」
加山はそう言うと苦笑を洩らした。
「で?何で君達は俺達を尾行なんてしたんだい?」
大神の質問に、さくらはしぶしぶと昨夜の事を話した。
「俺と加山が花街へだって!?」
大神はショックの余り、開いた口が塞がらなかったが、段々と混み上がってくる怒りで顔が真っ赤になってきた。
「大神、もういいよ。この二人にも一緒に行ってもらおう」
「でも、それじゃあ・・・」
「いいんだよ、大神」
加山はそう言うと、3人を連れ、再び目的地を目指して歩き始めた。
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