My Revolution

(カンナ・マリア・レニ)


そして翌日。
千秋楽の準備に忙しい衣裳部屋に、3点の衣装箱を持ったかえでが現れた。
「今日のアンコールは、これを着て出て頂戴ね」
かえでは箱を置くと、さっさと居なくなってしまった。
「これ・・・?・・・あ!」
箱を開けたマリアが思わず声を上げた。
箱の中身には、煌びやかなドレスが入っていた。
「あぁ、これを用意してくれたのか」
カンナの一言に、マリアはハッとしてカンナを見た。
「カンナ・・・それ一体どう言う事?」
マリアの鬼気迫る物言いに、さすがのカンナも顔から冷汗が流れた。
「待つんだ、マリア。」
その一言と同時に部屋へ入ってきたのは、米田だった。
「支配人・・・」
「確かに最後に女性らしい格好をしようと言ったのはカンナだが、それを許可したのはこの俺だ」
「・・・」
「いいじゃねぇか、たまにはこんな格好も。それにこの衣装達だって、着てやらねぇと可哀想ってもんだぜ」
米田は、レニの衣装を大事そうに取り出すと、しみじみと言った。
「しかし・・・」
「なぁマリア・・・本当言うとな、あたい達も一回で良いから女として振舞ってみたいんだよ」
「カンナ・・・」
「ほれ、もう開演の時間だぜ。行って来い」
三人は、米田に押し出される様に出て行くと、いつもの男役の衣装でレビューを終えた。


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