あだるとちるどれん???

(マリア・アイリス)


「よお、アイリス。大丈夫だったか?」
 マリアがドアを開けた途端、元気の良い声が掛かり、顔を上げると、そこにはカンナの姿があった。
「カンナ・・・」
 マリアは思わず事実を打ち明けそうになったが、慌てて言葉を飲み込んだ。
「ん?どうした、腹でも減ったか?」
 いつもと様子の違うアイリス(マリア)を見て、カンナは心配そうに声を掛けた。
「え?ううん、何でもないの」
 マリアが慌てて首を横に振ると、カンナは安心した様に息を付いた。
「大丈夫そうだな、だったら朝飯食いに行こうぜ。あたい、アイリスを待っててお腹ペコペコなんだよー。・・・あ、そうそう」
 カンナは急に立ち止まってマリアの方に顔を近づけた。
「昨日の事はあたいも一緒に謝ってやるから、アイリスもちゃんと謝れよな。確かに爆発はわざとじゃないとしても、マリアだって朝まで気絶してたんだからな」
 カンナはまるで母親が子供に言い聞かせる様に優しく語り掛けてきたので、マリアは小さく頷いた。
「よしよし、じゃあ飯食いにしゅっぱーつ!!」
 そう言って先を歩くカンナを見て、マリアは親友の意外な姿を見た気がした。
 確かにカンナは子供好きで有名だが、アイリスをまるで自分の子供の様に接している事にはまるで気付かなかったのだ。


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