「だったら聞くが、もし俺と副指令が付き合ったとして、俺が死んだ時は一体誰が彼女を守るんだ?」
「だからって、自分の気持ちに嘘をついて何になるんだよ?俺に幸せになれって
言ったのは他でもないお前じゃないか!」
大神がそう言い終わるのとほぼ同時に、医務室のドアが静かに開いた。
「かえでさん・・・」
かえでは入ってくるなり、加山の頬に平手打ちを喰らわせた。
「・・・何で貴方はいつも死ぬ事しか考えないの?どうして私を守る為に死なないって言ってくれないのよ!」
加山が驚いてかえでを見ると、かえでが泣いていた。
「・・・副指令」
「貴方はそうやってすぐに壁を作って私と距離を置こうとするのね・・・でも、
今回こそはっきり言わせてもらうわよ、私の為に生きて・・・もう、私を一人にしないで・・・」
かえではそう言い終えると、ベッドに突っ伏して泣き出してしまった。
「副指令・・・」
加山は困惑して顔を上げると、そこにはもう大神の姿は無かった。
「副・・・いえ、かえでさん・・・」
かえでは涙も拭かずに顔を上げた。
「俺は強くなりますよ、生きて貴女を守る為に」
「加山君・・・」
「古人曰く、守る物が出来ると、人は強くなる。・・・ですよね?」
加山はそう言って、かえでの頬にそっと触れた。
「愛してます。世界中の誰よりも」
次のページ
小説目次(サクラ大戦)
小説総合目次
入口
目次