「あ、戻ってきたで」
エリカがフラフラと食堂へ戻ると、其処には片付けをしていた帝劇と巴里の花組の面々が、一斉に顔を上げた。
「・・・全く・・・ここが普通の劇場なら、窓ガラスも全壊だったでしょうね・・・」
「全くだ・・・エリカが一人になると、ロクな事をせぬわ」
マリアとグリシーヌがブツブツ言いながら散らばった木片を拾い終えると、エリカと顔を合わせない様にして、さっさと食堂を後にしてしまった。
「・・・皆さん、すいません」
エリカが泣きそうな顔で謝ると、大神と紅蘭の二人がエリカの傍に寄り、厨房へとエリカを連れて行った。
「ご・・・ごめんなさい・・・」
3人だけになると同時に、エリカの瞳からは、大粒の涙がポロポロとこぼれ落ちた。
「大神はん、ここはうちに任せて、片付けを手伝ってくれへんか?」
その言葉に大神は小さく頷くと、静かに厨房を後にした。
「なぁ、もしかして、さっきのマリアはんとグリシーヌはんの態度が気になってるんか?」
傍にあった椅子にエリカを座らせた後、紅蘭が静かに聞くと、エリカは無言で頷いた。
「二人が出て行ったのはな、顔を見ると、どうしても説教したくなるから顔を見ずに出て行って、頭を冷やしてるんやと思うで?米田はんに説教されたばかりやのに、これ以上説教されたら堪らんやろ?」
その言葉を聞いた途端、エリカの顔がパッと明るくなったかと思うと、再び号泣してしまった。
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