祭のあと

(大神×さくら)


地元の夏祭の夜、浴衣姿のさくらは、一人で露天の建ち並ぶ通りを歩いていた。
いや、正確に言うと彷徨っていたと言った方が合っているのかもしれない。
最初、大神と二人で帝劇をこっそり抜け出して来たのだが、それに感づいた皆に追いつかれた挙句、今度は花組の存在に気付いたファン達にもみくちゃにされ、やっと人込みから逃げ出した時には、大神はおろか花組の全員とはぐれてしまったのだ。
(あの騒ぎの後じゃ、やっぱり居ないわよね)
もしかしたらカンナやアイリス達が居るかもしれないと思い、この場所へ戻ってきたが、此処に花組の姿は無かった。
大神とのつかの間の逢瀬を諦めたさくらが帝劇へ戻ろうと踵を返した時、目の前に一人の青年が現れた。
「さくら?」
「はい?・・・あ!」
いきなり声を掛けられ、さくらは驚いて青年の顔を見ると、さくらは驚きと喜びを顕わにした。


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