「さくらさんは、皆に親切にする方は嫌いなんですか?」
「・・・それとは少し違いますけど・・・」
エリカの率直な意見に、さくらは先程の自分の態度が恥ずかしくなって、視線を反らした。
「私は今の大神さんが好きですよ。皆に優しくて、親切で、誰よりも仲間想いな大神さんが」
エリカの言葉に対して、さくらは浮かない顔で静かに口を開いた。
「私も確かにエリカさんの意見には賛同出来ます。・・・でも、私はやっぱり大切な人には私だけを見ていてほしいと思っているんですよ」
「それは、愛の形が違うだけだと思いますよ?」
暫しの沈黙の後、エリカはさくらを見て、自分の意見を述べた。
「愛の・・・形?」
「はい、愛の形です」
愛とか恋と言う言葉に免疫の無いさくらは真っ赤になったが、エリカは気にも止めずに続けた。
「愛の形は人それぞれだと思うんですよ。私が皆を同じ様に愛する大神さんが好きな様に、さくらさんは自分だけを見てくれる人が傍に居て欲しいと思うのは結局一緒なんだと思いますよ?」
「そうですね・・・・・・!?」
さくらは一時納得したが、その直後に険しい顔でエリカを見た。
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