その頃さくらとエリカは帝劇近くの土手に居た。
「さくらさん、離して下さい!私は助けた方々に謝ってこないといけないんですから!!」
「ちょっと待って、私の話を聞いて!!」
「はい、何ですか?」
腕を思いっきり引っ張っていたさくらは、エリカに急に腕の力を抜かれた為、勢いが付いてエリカに衝突し、エリカを押し倒す形となった。
「・・・!!さくらさん、同性愛は神の教えに反する行為ですよ!!」
「ち・・・違いますよ!!」
下になったエリカが、胸元に十字架のペンダントをまるで悪霊払いでもするかの様にさくらに突きつけると、さくらは真っ赤になって体を離した。
「で?お話って何ですか?」
さくらはエリカの変わり身の早さに唖然としつつも、エリカと共に土手へと腰を下ろした。
「あの・・・さっきの事なんですけど・・・」
さくらは、先程の出来事はさくら自身の嫉妬心から出た言葉で、他人を助ける事は決して恥ずかしい事では無いと説明した。
「何だ。では私のした事は間違って無かったんですね?」
エリカは心底ホッとした様子で胸元の十字架に手を当てた。
「・・・エリカさんはさっきの大神さんを見て、何故素晴らしいと思ったんですか?」
さくらの疑問に対し、エリカは驚いた様子で目を丸くした。
「人助けをする事が、そんなにいけない事ですか?」
「だって、あんな人気の無い所で足を摩るなんて・・・」
さくらは先程の事を思い出して、慌てて口をつぐんだ後、大きく深呼吸をした。
「・・・じゃあ、エリカさんは、大神さんが他の人と仲良くしてるのを見て何とも思わないんですか?」
さくらの質問に対して、エリカは不思議そうな顔でさくらを見た。
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