Love Passion

(さくら・エリカ)


「元々は大神さんが変な事しているのが悪いんですよ!!」
いきなり怒りの矛先が自分に向けられ、大神が戸惑っていると、エリカが二人の間に割って入った。
「ちょっと待って下さい。大神さんが一体何をしたって言うんですか!?」
「だって、いやらしいじゃないですか、こんな人気の無い所で人の足を摩るなんて!!」
さくらの一言を聞いたエリカは驚いて大神を見た。
「日本では、怪我人を助けるといやらしいんですか!?・・・どうしよう、私色々な所で怪我をした人を助けてしまいました!!」
エリカはそう叫ぶと完全にパニック状態に陥り、大道具部屋を飛び出して行ってしまった。
「エリカ君!!」
大神がそう叫んで追いかけようとすると、さくらが大神の肩を掴んでそれを止めた。
「さくら君、いい加減に・・・」
「私が行きます!!」
大神が怒鳴ろうとする前に、さくらはそう言い残してエリカの後を追って飛び出して行った。
「・・・」
「大丈夫よ」
心配そうに誰も居ないドアを見詰める大神に声を掛けたのは、琴音だった。
「琴音さん・・・」
「・・・こう言う事って、女の子同士の方が上手くいくのよ」
琴音達はそう言って立ち上がると、何事も無かった様に部屋を去って行った。
「・・・あの人達、今歩いてたよな・・・」
一人残された大神は、真っ白になって立ちすくんだ。


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