Lady Blue

(マリア・アイリス)


クリスマスの夜、特別公演を終え、レニの誕生日を祝う最中、さくらと大神は人の目を忍ぶ様に帝劇を後にした。
二人の居なくなった楽屋では、カンナと紅蘭を筆頭に、無礼講が展開され始めたその時、アイリスがふと席を立った。
「ん?どうしたアイリス。今日は夜更かししても良いんだぜ?」
「アイリス、眠くなる前にパジャマに着替えてくるね。」
アイリスはいつもの様に明るく答えると、一人で楽屋を後にした。

「アイリス・・・ここだったの・・・」
さくらと大神が夜の帝都を散歩しているのを、二階のテラスからぼんやりを眺めているアイリスを発見したのは、帰りが遅いのを心配した皆に代わり、様子を見に来たマリアだった。

いつもなら皆もそれ程心配はしないのだが、今日の特別公演の主役候補に選ばれていたアイリスにとって、さくらの主役選出は特別な意味を持つものだった。
共に候補として名の挙がったすみれは、飲み慣れないお酒を飲んで、熟睡したのを見計らったカンナによって部屋に運ばれ、もう一人の候補はマリアその人だった。


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