「やっぱりあんた変わってるよ」
「まぁ、変わり者と言われるのは年中ですからね」
そんな事を話している時、加山が不意に持っていたバッグから何かを取り出した。
「忘れるところでしたよ。・・・本当は大神と飲むつもりで持って来たんですが、どうですか?」
加山が取り出したのは、まだ冷えている日本酒と、ガラスのお猪口だった。
「へぇー、気が利くじゃねぇか。んじゃ、急な出張になった隊長の代わりにありがたく頂くかな?」
酒好きなカンナは嬉しそうにお猪口を手に取って、加山に酌をしてもらうと、それを一気に飲み干した。
「ほぉ、いけるクチですね?」
加山は嬉しそうに言うと、カンナに次々と酌をし、カンナもまた、心底美味そうに飲んでいった。
「何だよ、加山も飲めよー」
酌ばかりしている加山にカンナは酒瓶を取り上げて加山に突き出した。
「一人で飲んでてもつまんねぇよ、一緒に飲もうぜ。どうせ隊長と飲むつもりだったんだろ?」
そう言って酌をしてくれるカンナが少し眩しく見えて、加山は少し照れた様子でカンナの酌を受けた。
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