「何?可愛い・・・?」
厨房に立ち昼食の仕度をしていたサンジの耳が、ロビンの
「可愛い」
と言う一言に反応し、一瞬の内にウソップから写真を奪い取った。
「・・・本当に麗しの美少女だった」
サンジは信じられないと言った様子でウソップを見た後、嬉しそうに手紙を読むウソップの胸倉に掴み掛かった。
「何すんだよ!?サンジ!!」
「何でてめぇにこんな可愛い彼女が居て、俺には居ねぇんだよ?あぁん?」
「んな事知るか!!それに彼女じゃなくてカヤは親友だ!!」
ウソップは逆ギレしたサンジから強引に写真を奪い返すと、手紙を持って甲板へ出て行った。
「ふぅ・・・」
ミカン畑に腰を下ろしたウソップは、サンジの居ない事を確認した後で、改めて手紙に目を通した。
船内で唯一の彼女持ちのウソップは、こうしてカヤとの手紙のやりとりをするのが何よりの楽しみであり、彼女の気持ちを確かめていられる唯一の手段だった。
書いてある内容は、村の様子や自分の勉強の事などで、会いたいとか、寂しいと言う語句は一回も見た事は無かった。
その語句を入れないのが、待ち続けると誓ったカヤの気持ちの表れであり、彼女の意思なのだろうが、女心を理解し得ないウソップにとっては、少し寂しい物を感じていた。
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