TROUBLE MAKER'S

(スモーカー・たしぎ)


「あいつ・・・ううん、私達にとって貴女達は最初から自分で育てている部下だから、ある意味特別なのよね。あいつにとって貴女は娘みたいなものだから、本当に大事にしたいんじゃないかしら?」
女はそう言うと、立ち上がって窓際へと移動した。
「いい上司に恵まれたじゃない」
たしぎに背を向けたまま言うと、背中越しにたしぎのすすり泣きの声が聞こえた。
「貴女も男には弱味を見せないクチか・・・」
その一言を聞いた途端、たしぎは大声で泣き始めた。
「女はね・・・泣いた数だけ強くなれるものだから、今のうちにいっぱい泣いておきなさい」
女がたしぎに近づくと、たしぎの方から抱きついて泣き続けた。

「あ!すいません」
落ち着きを取り戻したたしぎは、女のシャツが涙でびっしょりと濡れている事に気付き、慌てて持っていたタオルで女のシャツを拭き始めた。
「いいわよ、すぐ乾くから。・・・それより何か飲み物くれない?喉渇いちゃった」
「あ、はい!今すぐお持ちします!!」
たしぎはそう言うと、鉄砲玉の様に部屋を飛び出して行った。
「・・・入っていいよ」
たしぎが階下へ下りて行ったのを確認した後で、女は隣の部屋へ続くドアに向かって声を掛けた。


次のページ
小説目次(ワンピース)
小説総合目次
入口
目次