TROUBLE MAKER'S

(スモーカー・たしぎ)


「悪かったな」
ドアが開き、入ってきた人物はスモーカーだった。
「別に?どうせ仕事のついでだったしね」
そう言いながら、女はソファーに掛けられた上着とコートに袖を通した。
「行くのか?」
「言っただろ?仕事のついでだって。それに、あの娘はもう心配いらないよ」
女はそう言うと、スモーカーの肩を軽く叩いた。
「いい娘じゃない、大事にしなよ。じゃあ・・・、またな」
女はそう言い残すと、文字通り風の様に姿を消した。

「お待たせしました!!」
たしぎがコーヒーの入ったトレーを持って部屋へ入ると、そこにはスモーカーの姿のみがあった。
「あれ?・・・ルリさん?」
たしぎはスモーカーには目もくれずに室内を見回した。
「ルリならもう帰ったぞ」
スモーカーは、窓から外を見たまま、振り向きもせずに答えた。
「あ・・・、スモーカーさん。居たんですか」
その物言いに、スモーカーはムッとしたが、黙ってたしぎの持ってきたカップを一個手に取った。


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