「うふふ、ごめんね」
先程の部屋に移動した女は、同行したたしぎに向かい、笑いながら謝った。
「いえ・・・、その、憧れのルリ大佐と剣を交えられるとは思わなかったですから・・・」
たしぎはむしろ叩かれた事が嬉しい様に自分の頭を触った。
「あら、貴女が気にしているのはこれだけかと思っていたけど、嬉しい事言ってくれるのね」
女はそう言うと、足元に立てかけてあった一振りの刀をたしぎの前に差し出した。
「それは・・・大業物国綱!!・・・凄い・・・」
たしぎは差し出された刀を受け取ると、まるで初恋の相手にでも会うような顔で鞘から刀を抜いた。
「凄い・・・感激です・・・」
たしぎはうっとりと刀を見つめた後、夢見心地で刀を女へ返した。
「でも、スモーカー大佐とルリ大佐がお知り合いだなんて知りませんでした」
「こう見えても同期なのよ。でも顔を合わせたのは10年ぶりなのよね」
「え?じゃあ、私お邪魔なんじゃあ・・・」
たしぎが慌てて立ち上がろうとすると、それより先にスモーカーが席を立った。
「少し出て来る。その間、お前はこいつの相手をしてろ」
そう言い残すと、スモーカーはさっさと部屋を出て行ってしまった。
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