迷い猫

(ゾロ)


「・・・」
「雨、止んだみたいね」
女は、話をすりかえるかの様に言うと、ベッドを降りてテラスへと続く大窓を開けた。
「・・・貴方ね、私の友達に似ているのよ。それでなんとなくほっておけなくて・・・ね」
女は照れ臭そうに背を向けたまま本音を語った。
「そいつに惚れてるのか?」
食事を再開したゾロは、いけないと思いつつも女に質問をした。
「・・・そうかもしれないわね・・・」
女は寂しそうに返事を返して、そのままテラスへと出て行き、煙草に火を点けた。
「食事は終わった?」
「あぁ、ご馳走様」
女が振り返ると、全ての皿が空になっていた。
「じゃあ、飼い主さんも来たみたいだから下へ行こうか?」
二人が下へ降りると、小さな女の子が入口でもじもじと立っていた。


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