迷い猫

(ゾロ)


「ふぅ・・・一気に降ってきたわね」
その声に思わず顔を上げたゾロは、不意に声の主と目が合った。
「可愛い猫ね。貴方の猫?」
声の主は、猫に気付くとゾロに向かって話し掛けてきた。
「いや、迷ったらしい」
ゾロは涙を見られない様に下を向いて答えた。
「そう・・・じゃあ、雨が止むまではお家へは帰れないわね・・・」
女はそう言うと、何かを思い出したかの様に手を打った。
「ねぇ、貴方お腹空いてない?」
「何だよいきなり」
慣れなれしく話掛けてくる女に驚きつつも、ゾロはそんなに嫌な感じはしなかった。


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