船内では、今日もサンジが食堂で夕食の仕込みに追われていた。
いつもは楽しそうに料理を作るサンジだが、今日はいつもと何処か違っていた。
「サンジ君、空いたお皿、洗っておくわね」
いつもと様子の違うサンジを気遣い、ナミが珍しく手伝いを申し出た。
「え?あぁ・・・ありがとうナミさん」
サンジは小さく笑って礼を述べたのみで、また怖い顔で鍋を見つめている。
「サンジ君」
「・・・」
「サンジ君!」
ナミはその声に驚くサンジの顔をジッと見た。
「どうしたの?今日のサンジ君何処か変よ?」
その一言を聞いた途端、サンジの瞳から涙が溢れ始めた。
「!!・・・サンジ君?」
「味がしないんだよ・・・」
「え?」
「今朝から何食っても味がしねぇんだよ・・・」
そう言った途端、サンジはその場に倒れこんでしまった。
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