「・・・なぁ、何で俺達を追ったんだ?」
二人は並んで座ったまま、暫く黙って飲んでいたが、不意にゾロがポツリと呟いた。
「お前らが逃げたからだろ?」
「・・・それだけかよ」
スモーカーの返事に対して、ゾロはスモーカーの顔をマジマジと見た。
「どう言う意味だ」
「言った通りさ。・・・あんた、ルフィに惚れてんじゃねぇのか?」
その言葉に、二人は向かい合う形で睨みあった。
「・・・処刑台で笑った男を見たのは、あいつで二人目だった・・・」
そう言うと、スモーカーはゾロに、幼い頃に見た海賊王の最期の話を始めた。
「・・・じゃあ、ルフィが海賊王になると睨んで追ってきたのか?」
「まぁ、そんな所だな・・・だが、何でお前にこんな話をしちまったんだろうな」
スモーカーは、酒を少し飲んだ後、自潮気味に笑った。
「・・・それ聞いて、少し安心した」
その言葉にスモーカーが驚いてゾロを見ると、いきなりゾロが寄りかかってきた。
「!?・・・何のつもりだ」
「少し酔っちまったみてぇだ・・・肩貸してくれよ」
「・・・」
スモーカーの肩に寄りかかったまま、ゾロは酒を飲みつつ、スモーカーに話し掛けた。
「なぁ、聞かせてくれよ。あんたの子供の頃の話・・・」
面と向かって話をするのは初めての筈なのに、ずっと前から一緒に居る様な感覚に捕らわれたスモーカーは、言われるままに子供の頃の話を始め、ゾロは、スモーカーの肩に身を預けたまま、黙って聞いていた。
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