「・・・こんな所だ」
スモーカーの話が終わると、ゾロは倒れる様にスモーカーの膝へと頭を乗せた。
「おい、いい加減にしろよ・・・」
スモーカーが怒りを顕わにするにも関わらず、今度はゾロが口を開いた。
「・・・あんた、俺がどうして海賊になったか知りたくねぇか?」
「・・・話してみろ」
スモーカーは、ずらしかけた足を止め、ゾロの話に耳を傾けた。
ゾロは幼き日の親友との別れ。ルフィとの出会いなどを語ると、スモーカーは、黙ったまま葉巻を燻らせていた。
「お前がたしぎを嫌うのは、そんな理由があったのか・・・」
全てを聞き終えたスモーカーは、ゾロとたしぎの確執の原因を理解すると、ぼんやりと海を見詰めた。
「・・・さっき俺が話した事は、他の奴らには話すなよ」
「二人だけの秘密って訳か・・・悪くねぇな・・・でも、どうするかな?」
スモーカーの言葉に、曖昧な返事を返したゾロは、起き上がってスモーカーを見た。
「一言でも話したら殺すぞ」
「あぁ、そうだろうな」
ゾロは、スモーカーの脅しに素直に頷くと、急に真顔になった。
「だったら、俺も秘密を教えてやるよ。・・・俺、あんたの事が・・・好き・・・」
そう言いかけた唇を、突然スモーカーに唇で塞がれた。
「!!・・・スモーカー・・・」
唇が離れた直後、驚きで目を丸くするゾロは、いきなりスモーカーに抱き締められた。
「・・・俺も同じ気持ちだ・・・」
突然の告白にゾロは驚き、完全に硬直した体は、瞬き一つ出来ない程だった。
「これは、本当に二人だけの秘密だ。・・・良いな?」
その言葉に、顔を上げたゾロが黙って頷くと、二人は誓いの口づけを再び交わした。
■終わり■
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