当たって砕けろ!!

(スモーカー×ゾロ)


内紛が沈静化し、静けさを取り戻した真夜中のアルバーナで、ゾロはいつもの様に道に迷っていた。

「・・・此処でもねぇな・・・あれ?」
辺りを見回しながら歩いていると、不意に背後から声が掛かった。
「おい」
「あぁ?・・・・げっ!?」
背後には、ルフィの海賊団の天敵であるスモーカーが立っていた。
「やべぇ!!」
ゾロが慌てて逃げようとすると、既にスモーカーに左腕を掴まれていた。
「な!?・・・しまった!!」
ゾロが焦って振り返ると、スモーカーの口から意外な言葉が発せられた。
「・・・この国の英雄に一杯おごってやる。黙って付いて来い」
スモーカーの言葉に呆然としながらも、ゾロは引き寄せられる様にスモーカーの後ろの付いて行った。

スモーカーは、町外れの酒場に入ると、酒を大量に買い込んで、今度は港に向かって歩き出した。
「・・・此処で良いな」
ゾロが周りを見回すと、其処は人気の無い港の倉庫街で、後ろには宮殿が近くに見えた。
「・・・此処からなら、一人で帰れるだろ」
「!!・・・ガキ扱いすんな!!」
ゾロは、波止場のコンテナの上に座り込んで酒を飲み始めたスモーカーを睨みつけたが、スモーカーはそんな事は気にも止めぬ様子で、一人で酒を煽っていた。
「・・・ちっ、俺にもよこせ!!」
ゾロはそう言ってコンテナに飛び乗ると、スモーカーの隣に置いてある酒瓶を一本手に取って、飲み始めた。


次のページ
小説目次(ワンピース)
小説総合目次
入口
目次