つまさき

(天外魔境2/カブキ×絹?)


「・・・何言ってんだ、二人して・・・ってか、何でここに菊五郎が居るんだ?」
「黙れ!卍丸はもっとチビで田舎臭いクソガキだ!絹は騙せても、このカブキ様は騙されないからな!」
「隣のクソ馬鹿は知らんが、この菊五郎様が間違えるわけがなかろうが!」
「何だと!?このピンクのとぐろ巻き野郎!」
「てめぇこそ黙れ!何年同じ格好してやがるんだ、この時代遅れの伊達男くずれが!」
「ぬわぁにぃぃぃぃぃ」
「・・・いい加減にしてください!」
二人のにらみ合いを後ろで見ていた絹は、二人を鬼の力で突き飛ばすと、まっすぐ卍丸の隣へと向かった。
「二人とも、あれから何年経ってると思っているんですか?私も卍丸も成長するに決まっているじゃないですか」
「うっ・・・」
突き飛ばされ、しりもちをついたままの姿勢で改めて卍丸と絹を見たカブキは、改めて成長し、すっかり大人となった二人を見て、時の流れを知った。
「・・・じゃあ・・・京スポに載ってた、お前たちが別れたってのは・・・」
「カブキさんが倫敦へ行くちょっと前、私達と卍丸の両親は、揃って湯治に出かけたものですから、二人とも家を留守に出来なかっただけです」
「じゃ・・・じゃあ・・・『私、カブキさんみたいな背の高い殿方が好みなんです!』ってのは・・・」
「・・・菊五郎さん、15歳の時の卍丸しか知らなかったじゃないですか。卍丸だと説得力が無いからカブキさんと言っただけです」
話を聞き、菊五郎とカブキの顔は段々と青ざめ、唇がわなわなと震え始めた。


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