「巻物は貸してやる。ただし条件がある」
「・・・言ってみろ」
「私が頼みごとをした際、必ず指示に従え。これが条件だ」
「・・・解った。約束する」
「・・・約定を破ったときは・・・解ってるな?」
「だー!!解ったから、早く貸しやがれ!!」
カブキがやっとの思いでオロチ丸から巻物を受け取るとほぼ同時に、伊賀からの急使が、オロチ丸の元へとやってきた。
「・・・・・・・・・カブキ、卍丸たちは既に石見へ向かっている。時は急を要している様だ。急げ!」
受け取った手紙をざっと読んだオロチ丸がカブキを見ると、カブキの表情が、一気に引き締まった。
「あぁ、もう行く。・・・恩に切るぜ、じゃあな」
「待て、これで坂東の外れまで行け」
そう言って手渡したのは、坂東で使える嵐の護符だった。
「カブキ・・・死ぬなよ」
「あぁ、てめぇも達者でな、じゃ、あばよ!」
カブキはそう言い残すと、風と共にカブキを待つ友の元へと戻っていった。
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