「てめぇみてぇな何でも器用にこなす奴に、俺様の何が解るってんだよ!!」
「わかるさ!私とて同じ思いをしたからな!!」
オロチ丸は今までに見せた事無い激昂でカブキに答えると、強引に手を振り払い、襟を正した。
「私と共に旅をした者達も、初めは頼りにならず、私がしっかりしなければと思っていた。暫し行動を別にしていた時期もあった。だが、彼らは私の想像を絶する成長を見せ、私は焦った。・・・だが、彼らのひたむきな態度が私を変えさせたのだ。・・・お前も薄々は感付いているんだろう?」
「・・・一人の力には限度がある・・・」
「そうだ。そして、たとえ一人が欠けてもダメだと言う事を彼らは知っているんだ」
「だったらなおさら俺様が早く戻ってやらねぇと!!」
「まぁ、待て」
オロチ丸は立ち上がると、背後に置いてあるつづらを引き寄せた。
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