「カブキよ。わしは巻物の始末は全て奴に任せた。貸すかどうかはオロチ丸の胸一つの問題。・・・じゃがな、今の様な身勝手な状態では、大切な巻物をお前に託す位なら、自分が出向くと言うであろう。江戸へ向かう道筋、もう少し自分のあり方について考えてみよ」
「・・・・・・・・・」
カブキは地面を見つめて歯噛みをすると、そのまま外へと飛び出して行った。
「・・・なぜ嘘をついたのです?」
ヘビ仙人の背後のあるたんすの影から姿を現したのは、他でもない、オロチ丸その人だった。
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