寂しさ

(天外魔境2)


絹なら、伊賀の百々地家でも快く受け入れてくれただろう。
しかし、天外孤独の身となった絹が、仲の良い三姉妹の姿を目の当たりにして、傷付かないと言う保障は無い。
それならむしろ、最愛の女性を亡くして同じく孤独な身の上の極楽と一緒に生活した方が上手くやっていけるかもしれない。
「しかし、住まいはどうするんだ?」
「それなんだが、この先に火刃村と言う集落があってな。そこでなら火の一族のゆかりの者もおるじゃろうし、ここにも近いからな、しばらくやっかいになろうと思っとる。後は・・・絹の気持ちの整理を待って、それから決めるさ」
その言葉に、二人は黙って頷いた後、カブキは卍丸を連れて部屋を後にした。


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