「カンナ・・・」
「マリア、お前らしくないじゃんか、ラチェットは昔のレニしか知らないんだ、そう思っても不思議はないだろ?」
カンナはそう言うと、小さく息をついた。
「ラチェット・・・あんたの考えは多分正論だろうな、でもよ、人間ってのはそれだけで動けるもんじゃないだろ?」
「私は・・・少なくとも星組のメンバーはそうして任務を遂行してきたわ」
「・・・まぁ、こんな所じゃなんだ、ちと場所を変えようぜ」
三人は、そのまま食堂へと入っていった。
「・・・で、マリアは何を怒っていたんだ?」
向かい合って座ったラチェットとマリアの間に座ったカンナは、そういうとマリアの顔を見た。
マリアはレニの変化に対して、ラチェットが堕落したと称したのが気に入らないと素直に言ったが、ラチェットの方は既に気にも留めない止めていない様子で、運ばれてきたコーヒーに口をつけていた。
「私は、レニが無防備な姿を見せる様になって安心した矢先だけに、ついね・・・」
マリアはそう言うと、小さく息をついた。
「なるほど、マリアらしいな」
カンナは納得した様に小さく頷いた後、静かにラチェットを見た。
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