手袋

(サクラ大戦/マリア・カンナ)


初夏の日差しが照りつける中、衣裳部屋ではカンナとマリアが衣装のチェックを行っていた。
「こうやって見ると、結構痛みの激しい服も多いわね」
「特に、あたいとすみれの衣装なんか、もうずたぼろだもんな、ははははは!」
「全くよ。もう少し衣装を大事にしてくれないと困るわね」
マリアの一言に、しまったと言う表情をありありと浮かべると、マリアはクスクスと笑い出した。
「そんなに笑うなよな・・・まったく・・・」
カンナがバツの悪そうな顔でマリアを見ると、マリアはカンナに背を向けて、必死に笑いを堪えていた。
「・・・お前、大神さんが来てから変わったよな」
「・・・」
そんなマリアを見たカンナがポツリと呟くと、マリアは笑いをピタリと止め、カンナを見た。
「私、やっぱり変わったかしら?」
「あぁ、良い意味で変わったと思うぜ?最初会った時は、気に入らない事言うと、射殺されるかと思う位怖かったもんな、お前」
カンナはそう言うと、床に落ちていた手袋を手に取り、マリアに手渡した。


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