迷子

(ワンピース/たしぎ×ゾロ)


「とにかく此処に居ても仕方ありませんね、近くに洞穴がありましたから、そこに行きましょう。」
たしぎはそう言うと、ゾロに拒否する間も与えずに、洞穴へと引っ張って行った。
「ふぅ・・・とりあえず此処で朝まで待って、朝になってから探索を再開しましょう。」
たしぎはそう言って振り返ると、ゾロはむっとしたままでたしぎを見ていた。
「どういうつもりだ?」
「何がですか?」
「俺をこんな所に引きずり込んで何するつもりだって聞いてるんだ!」
真っ赤になって怒鳴るゾロを、たしぎは冷ややかな目で見つめた。
「困った人を見捨てるなんて教育は、受けていませんから。」
たしぎはそう言うと、一人で外へと出て行った。
「おい待てよ!一体何所へ・・・!?」
ゾロが慌てて後を追いかけると、其処には川と果物のなった木が生い茂る場所があった。
「万一遭難した時の為に場所は覚えておいたんです。ここなら一晩くらい平気ですよ」
「・・・まさか、お前年中遭難しているのか?随分慣れているみたいだが・・・」
「・・・バレました?」
悪びれもせずにそう答えたたしぎを見て、ゾロは今までに感じた事の無いときめきを感じて、ふと視線を反らした。


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