「・・・一体ここは何所なんだ・・・」
夕暮れのジャングルで、真っ青な顔で彷徨っているのは、言わずと知れたロロノア・ゾロ。
たまたま立ち寄ったこの島で、例によって迷子になっているのである。
「大佐ー、軍曹さーん・・・」
これまた真っ青な顔でジャングルをうろうろしているのは、これまた方向音痴で有名なたしぎ曹長である。
こんな二人が、ジャングルの片隅でバッタリと出くわす所から、物語は始まる。
「げっ!パクリ女!?」
「!!・・・ロロノア!」
たしぎは、ゾロを見た瞬間に間合いをとって刀を構えたが、すぐさま刀から手を離した。
「・・・どうした?熱でもあるのか?」
また襲われると警戒したゾロが拍子抜けして声を掛けると、たしぎは黙って首を横に振った。
「恥ずかしい話ですが、迷子になっていまして、今貴方を捕らえた所で、何所へ連行して良いのか解らないのです。」
たしぎが悔しさを搾り出す様に言うと、ゾロは唖然としてたしぎを見た。
「・・・お前も迷子かよ」
その一言に、たしぎはハッとした顔をゾロへと向けた。
「まさか・・・貴方も道に迷ったんですか?」
二人は互いの顔をマジマジと見た後、かっくりと首を落とした。
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