「・・・初めて見たけど、凄いわね・・・」
ファインダーを見ないでシャッターを切っていたナミは、出来上がった写真を見て、思わず息を飲んだ。
「・・・。」
ファインダーを覗いていたたしぎも、鮮明に写る二人の様子を改めて見て、息が止まりそうな程に心臓の鼓動が高まった。
二人はその後、満足に睡眠もとれぬまま、朝を迎えた。
翌日の早朝。二人はスモーカー達の宿舎に居た。
「たしぎ・・・どう言うつもりだ」
スモーカーの刺す様な視線にたしぎは俯くと、ナミが代わりに口を開いた。
「簡単な取引よ。写真と伝電虫のセットと、貴方達が集めたカードを交換さえしてくれれば、私達は、昨日の事を完全に忘れるわ」
「ナミ・・・てめぇ・・・」
二人の事を知られてしまい、ゾロもまた、完全に頭に血が上った様子で、ナミを睨みつけた。
「・・・カメラ、フィルム・写真・ネガはこれで全部だろうな?」
深い溜息を付いたスモーカーが、真顔でナミを見ると、ナミは黙って頷いた。
「カードはこれで全部だ。これで良いな?」
結局スモーカーが折れた形となり、勝負はナミ達に軍配が上がった。
次のページ
小説目次(100のお題)
小説総合目次
入口
目次