ファインダーから見えるその光景に、たしぎは正に釘付けにされたかの様に凝視し続けた。
『本当に知らなかった様ね?』
ナミは、食い入る様にファインダーを覗き続けるたしぎに囁きかけると、たしぎはようやくファインダーから顔を離した。
『その様子だと、もう始まってるわね?』
ナミは、ファインダーを覗こうともせずに、シャッターを押しつづけた。
「こんな夜中に離れていても写真が撮れるなんて、さすが海軍の物は違うわね。」
自室のベッドに座り込んだナミは、カメラを抱えて嬉しそうに笑った。
「こ・・・これって・・・」
たしぎはと言うと、隣のベッドに座って、窓からこっそり逃げ出してきた黒伝電虫の盗聴してきた会話に、ただただ呆然としていた。
「貴女・・・本当に知らなかったみたいね?スモーカー大佐とゾロの関係」
人前では決して公開出来ない内容に耳まで赤くなりながら、たしぎは黙って頷いた。
「まぁ、あの大佐なら、隠し事するのも上手そうだけど、よりによって相手にゾロを選んだのが、失敗よねぇ」
「・・・貴女は何故、ロロノアと大佐の事を知っているんですか?それに、これは犯罪行為ですよ?」
たしぎの一言に、内心ギクリとしながらも、ナミは必死で冷静を装った。
「あらぁ・・・、でも、結構マジマジと見てたわよね、貴女・・・。それに・・・、この写真、欲しくない?」
ナミの一言に、たしぎはナミの事はどうでもよくなり、頭のてっぺんから湯気が出そうな勢いで、さらに真っ赤になった。
「・・・決まりね?じゃあ、早速現像しましょう」
ナミはそう言うと、たしぎに一緒に持ってこさせた現像キットを使い、写真を現像した。
次のページ
小説目次(100のお題)
小説総合目次
入口
目次