「・・・あれー?ほんまに何所いったんやろ?」
館内はもとより、作戦司令室や格納庫まで探したのに、ブローチは見つからず、瞬く間に夜中になってしまった。
「これだけ捜しても見つからないなんて・・・」
数日前にロケットを無くしそうになったマリアも、他人事とは思えない表情でアイリスを見た。
「とにかく今日は一旦解散して、明日また探そう。・・・ごめんなアイリス」
屈んでアイリスに詫びを入れる大神を見て、アイリスは、首を横に振った。
「落としたのはアイリスが悪いからなの・・・皆、捜してくれてありがとう。」
アイリスはそう言い残すと、ジャンポールを抱えて部屋に戻り、皆も同様に部屋へと戻っていった。
皆が寝静まった深夜。天井から聞こえる足音に気付いた大神は、気配を消して屋根裏へ向かった。
暗がりに目を凝らすと、天窓から洩れる明かりの下に、うっすらと人影が見えた。
「誰だ!!」
大神は後ろに隠していたライトを点けて、人影の方へ向けると、其処には驚いた顔のすみれの姿があった。
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