−マスカレイド−(エース×スモーカー) |
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夏島特有の照りつく太陽の下、スモーカーは自分の所有する船のデッキに据え付けられたデッキチェアの上で上半身裸の姿で寝そべっていた。
「よお」
その声に顔を上げ、掛けていたサングラスをずらすと、そこには見慣れた奴の姿があった。
「てめぇか・・・」
スモーカーはそう言うと、サングラスを戻し再び寝そべった。
「・・・一人か?」
「知ってて来たんだろ?」
「まぁな」
船の縁に座っていた男は、帽子に手を当てて笑った。
「・・・いつまで其処にいるつもりだ?エース・・・」
その言葉を待っていたかの様にエースはデッキに飛び降りた。
「他の連中は?」
「休暇だ」
そう言いながらスモーカーは半身を起こした。
「喉でも渇いたか?」
「あぁ」
エースはテーブルの上に置いてあったラムのグラスを手に取り口に含むと、そのままスモーカーの唇と重なった。
「美味いか?」
「・・・あぁ」
嬉しそうなエースの顔を見て、スモーカーは目を反らした。
自然とスモーカーにのしかかる体制になったエースは、片手で自分の体を支えつつ、後ろ手に再びグラスを手に取った。
「何故来た?」
サングラス越しにエースの目を見る。
「・・・最近、こいつを飲む度にあんたを思いだしてな・・・居ても立ってもいられずに此処に来ちまった。」
エースはそう言いつつも、その顔は、寂しげに陸地を見ていた。
「さてと、お仲間も帰ってきた様だし、俺も行くかな。」
体制を立て直したエースが、外を見ながらつぶやく様に言った。
「・・・あぁ、またな」
スモーカーは半身を起こし、テーブルの上の箱から葉巻を二本取り出すと、その態度に苛立ちを感じつつも条件反射の様にエースが火を点けた。
「・・・早く行け、奴らが戻ってきたら俺はお前をしょっ引かねぇとならねぇ」
スモーカーの一言に、エースは黙って頷きつつ、スモーカーのサングラスをかすめとった。
「これは、俺が預かっておく」
「・・・好きにしろ」
悪戯の成功した子供の様にサングラスをヒラヒラさせると、スモーカーは小さく笑った。
足音が船の下の方まで近づいてくると、エースは葉巻を取り上げ、もう一度キスをした。
「じゃあな」
「・・・あぁ」
船員達がタラップを上りきった時にはもうエースの姿は消えていた。
「ただいま戻りました・・・あれ?」
「なんだ?」
たしぎが首を傾げるのをスモーカーは横目でチラリと見た。
「スモーカーさん、サングラス掛けていませんでした?」
たしぎはテーブルの上にもサングラスが無い事にも既に気付いていた。
「あぁ、あれか?」
そう言うとテーブルの上からグラスを手に取った。
「何処かのかもめが持って行っちまったよ」
たしぎ達が首を傾げるなか、スモーカーは残ったラムを一気に呷った。
−END−
■あとがき■
いやぁ、あほあほですいませんって感じですね。こんなんでも良ければ感想なんぞ聞かせて下さると嬉しいです。