お留守番(ゾロ×ロビン) |
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この日、船に残ったのは留守番のゾロとロビンの2人だった。
最近妙にサンジやルフィ達と仲良くしているロビンを見て、ゾロは今までに感じた事の無い苛立ちを感じ、それを払拭すべく無言で剣の稽古に励み、ロビンもまた無言で読書にふけっていた。
昼になりようやくロビンが口を開いた。
「剣士さん」
「あぁ?」
「お昼出来たわよ」
ロビンと一夜を共にして以来なんとなくギクシャクしていただけに、ゾロは声を掛けられたのが嬉しかったが、気恥ずかしさもあり、無言のまま食堂にドアに手をかけると、既にロビンの手によって温められた料理が並んでいて、美味しそうな香りがゾロの鼻をくすぐった。
「・・・あのよ」
「なに?」
「・・・この前の事だけど」
「何の事?」
食事中に突然手を止め話し掛けてきたゾロを、ロビンは探るような目で見た。
「悪かったと思ってる」
「・・・。」
その一言を聞いた途端、ロビンの目の色が一瞬変わった。
「後悔してるの?」
「・・・いや、その・・・」
「少なくとも私は後悔なんてしてないわよ?」
「じゃあ何で最近他の奴らとばかり話すんだよ!?」
テーブルの両手をついて立ち上がり、身を乗り出してロビンを見るゾロの嫉妬に満ちた言葉に、ロビンは目を丸くした。
「え?」
「だからぁ、なんで他の野郎とばかり話を・・・」
言い掛けたところでゾロの唇をロビンが奪った。
「!!」
「やっと言ってくれたわね。」
「?」
「馬鹿ね、そんなのあなたの気を引く為に決まってるじゃない」
「え・・・あ・・・」
思いもよらぬ一言にゾロは真っ赤になってロビンを見ると、ロビンはその様子を見て嬉しそうに笑った後、優しげな眼差しをゾロへ向けた。
「聞かせて、あなたに気持ち」
「・・・」
ゾロは思わず口ごもった。
「なぁに?」
「・・・好きだ」
「私も・・」
ゾロはロビンに引き寄せられる様にして、再び熱い口づけを交わした。
―終わり―
■あとがき■
あまりにもお粗末だったので書き直しましたが、どうだったでしょうか?
実はこの話ですが、以前に出した本の続編なんです。
一夜を共にしたにもかかわらず自分の気持ちに気付かぬ二人をテーマにした物だったので、今回は少し進展させてみました。
(この元ネタは成人向けなので、その内にノーマル対応に直してこちらにもアップしたいと思っています。)
喜んでもらえるといいな。