Long Haird Lady(スモーカー×ヒナ) |
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アラバスタでの内戦終結後、スモーカーとヒナは、再びクロコダイルの所有する船の中に居た。
「今度は何なのスモーカー君、わたくし今、とても忙しいの、ヒナ多忙」
「俺だって暇じゃねぇよ」
スモーカーは、大きめの机に腰を掛けると、葉巻に火を点け、大きく息を吸い込んだ。
「今回は、お前が傍に居てくれて本当に助かった」
「何?珍しく潮らしい事を言うじゃない、ヒナ驚愕」
机の向かいにある豪華なソファーに腰を掛けたヒナがそう言うと、スモーカーは小さく笑った。
「ほら御覧なさい、自分でも可笑しいんでしょ?」
ヒナがそう言って笑うと、スモーカーが隣に腰を掛けた。
「だが、さっき言った事は本当だ」
スモーカーがそう言ってヒナの肩に腕を回すと、ヒナはそれを回避する様に立ち上がった。
「わたくしの艦隊を動かすからには、それ相応の理由と感謝があるのは当たり前でしょ?・・・それよりたしぎは大丈夫なの?」
「・・・」
無言のスモーカーに背を向けて、ヒナは海の見える窓の前に立った。
「・・・あの娘の事、余程信頼してるのね」
「何故そう思う?」
「だって、心配なら傍に居るのが普通でしょ?・・・でも貴方は彼女の傍を離れた。・・・それは彼女が一人で立ち直る事を信じてるから・・・違って?スモーカー君」
そう言って振り返ったヒナの顔からは、笑みが完全に消え、海軍大佐の顔に戻っていた。
「やっぱり一人で行動させるには早すぎたんじゃなくって?・・・ヒナ心配」
「だが、実績は残した」
「でもあの娘は心と体に大きな傷を負ったじゃない!!そのケアをあの娘一人で何とかさせる気なの!?」
知らず知らずの内に声を荒げるヒナの背中を、スモーカーはそっと抱いた。
「何を苛立っているんだ?」
スモーカーの一言に、振り返ったヒナから強烈な平手打ちを見舞われたのは、その時だった。
「わたくしが何故苛立ってるかですって?そんな事も解からないの!?」
ヒナは再び、大佐の顔から一人の女の顔へと戻っていた。
「私だって部下に期待を掛ける貴方の気持ちは解からないではないわ。でも・・・」
「・・・妬いてるのか?」
そう言ったスモーカーの顔を睨みつけるヒナの顔に、ほんのりと涙が滲んだ。
「妬くに決まってるじゃない・・・馬鹿・・・」
スモーカーは、胸に顔を埋めて泣くヒナを抱き締め、髪をそっと撫でると、ゆっくりと口を開いた。
「お前だけだ・・・心配するな」
その言葉に顔を上げたヒナの唇をそっと奪うと、ヒナの瞳から溢れた涙がスモーカーの頬を伝った。
「・・・そろそろ行くわね」
ルフィ一味の居所を確認したヒナは、甲板の上からスモーカーに声を掛けた。
「気を付けろよ」
港から見上げる形となったスモーカーがヒナに声を掛けると、ヒナは小さく笑った。
「このわたくしが負けると思って?ヒナ・・・」
―終わり―
■あとがき■
終わりました。
表では初めてのスモヒナです。
婚約祝いと言う事で、かなり馬鹿ップルにしてみたつもりですが、どうでしたかね?
結婚して14年も経ってしまうと、旦那が居て当たり前になってしまいますが、実はその当たり前が幸せって奴なんだって事に、最近ようやく気付きました。
結婚すれば、相手の見えなかった部分も色々見えてきて、正直辛い時もあるとは思いますが、それはお互い様って事で、お互いにいたわりあって、末永く幸せにお暮らし下さい。
2003年 8月27日 桜葉陣内