階段

(サクラ大戦2/レニ・アイリス)


「レーニ、何してるの?」
ぼんやりと帝劇内の大階段を見ていたレニに声を掛けたのは、踊り場まで下りて来たアイリスだった。
「あ、アイリス・・・おはよう」
レニは、パジャマ姿のアイリスに朝の挨拶をすると、レニはアイリスと共に食堂へ向かった。

「ねぇレニ、さっきは階段の所で何してたの?」
朝食に出されたロールパンを片手に、アイリスは先ほどの事をレニに質問した。
「・・・アイリスと最初に会ったのが、あの階段だったなって思っていたんだ」
「あ・・・あの時は、ありがとね、レニ」
思い出して恥ずかしくなったのか、アイリスは、顔を赤くしてレニに再び礼を述べると、レニは小さく笑った。
「お礼を言いたいのは、僕の方だよ、アイリス」
「なんで?助けてもらったのは、アイリスの方だよ?」
レニの言葉に、アイリスがきょとんとしていると、レニはカップをソーサーにもどしながら、ゆっくりと口を開いた」
「うん・・・あの時の事は、当時の僕にとっては、何て事の無い出来事に過ぎなかったんだ・・・」
アイリスは、食べかけのパンを自分の皿に置いて、続きを待った。
「でもね、アイリスは僕が生まれて初めて僕の目を見てお礼を言ってくれた人なんだ・・・
僕はその時から少し変わり始めていたのかな?って、階段を見ながら思ったんだ」
「レニ・・・」
「それとね・・・」
レニは席を立つと、アイリスの隣に移動して、そっと耳打ちをした。

「あの時、初めてアイリスを見た時、僕は天使が落ちてきた気がしたんだよ」

―終わり―


■あとがき■
あははははは、どうだったでしょうか?何だかレニが別人と化している様な気もしないでも無いですが、まぁ、レニは日々進化する方なので、これでOK!って事で、勘弁して下さい(苦笑)
今回は
「階段」
と言うテーマだったので、まず最初に思いついたのが、この話でした。
やっぱりレニが人間らしさを取り戻した一番の原動力って、アイリスだと思うんですよ。
歳がいくら違くても、当人同志の相性さえ良ければ、最高の親友になれるんですよね。
やっぱり友情は良いなぁ、大神ぃ(何!?)




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