温度(ワンピース/スモーカー×エース) |
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「おーい!大佐ぁー!!」
とある海軍基地内で補給待ちをしていたスモーカーは、掛けられた声に振り向いた途端、突っ込んで来た男に抱きつかれた。
「・・・なんだ、お前か」
「何だって、何だよ。凄い偶然じゃねぇか!」
抱きついたまま離れようとしないエースを引きずったまま、スモーカーは人気の無い部屋に入って、ドアに鍵をかけた。
「・・・どうしてこんな所に居るんだ」
鍵をかけると同時に海軍の軍服に身を包んだエースに質問をしたが、その声色は、いつもと変わらぬものだった。
「それは・・・此処にくれば、あんたの情報が入るかと思ってさ・・・」
とっさの嘘に気付いたスモーカーは、刺すような視線をエースに向けた後、静かに背中を向けた。
「今なら人が出払っている。今のうちに逃げろ」
「・・・ごめん。半分は嘘。本当はあんたが此処に寄るって情報が入ったから、あんたに会いに来たんだ。」
「・・・残りの半分は、黒ひげの調査か・・・」
「・・・うそ・・・あんたに会いたかった」
エースはそう言うと、スモーカーの背中に、そっと抱きついた。
「見つかるとやっかいだ。早く行け」
「・・・あんたは何でそんなに冷静でいられるんだよ、俺たち何ヶ月会ってないと思ってるんだ?」
「・・・」
「俺とは、遊びだったのかよ・・・」
そう言って顔を背中に押し付けた途端、エースの目が、驚きで大きく見開いた。
「・・・大佐」
「・・・悪かったな・・・放っておいたつもりは無かったんだが・・・」
「・・・いや、もう良いんだ・・・あんたの背中・・・暖かい・・・」
そう言ってエースが目を閉じると、スモーカーの心臓の鼓動が、部屋中に響き渡る程に高鳴っていた。
―終わり―
■あとがき■
ははははは!とうとう書いてしまったモクメラです。
本当はもう少し長くするつもりでしたが、これはこれで良かったかなと思っています。
えーとですね、お題の
「温度」
なんですが、これは正直、最初からやおいネタで書くつもりでした。
で、二人の心の温度差を表したかったので、あえて正反対な感じのこの2人がピッタリじゃないかと言う事で、今回のお話となりましたが、こんな物でも、喜んで頂ければ幸いです。