軌跡

(ワンピース/シャンクス・スモーカー)


とある島の酒場のカウンターにて、スモーカーが一人で酒を飲んでいると、背後から声をかけられた。
「隣、空いてるか?」
スモーカーが返事もせずに酒を口にすると、声をかけた人物は、黙って隣に座り、酒を注文した。
「自首でもしに来たか?赤髪」
「いや、たまたま話し相手になりそうな奴が居たから、隣に座っただけさ」
赤髪のシャンクスがそういうと、スモーカーは、呆れた様にシャンクスを見た。
「俺がみすみす4強の一人を見過ごすとでも思ってるのか?」
「・・・聞きたいんじゃないのか?ルフィの事を」
その言葉に、スモーカーは、浮かせかけた腰を再び下ろした。

「・・・どこまで知ってるんだ」
「俺が知ってるのは、本当にガキの頃だな。あとは直接じいさんに聞けばいいだろう」
そういうと、シャンクスは、運ばれた酒を嬉しそうに煽った。
「知ってたのか、麦わらとガープの関係を・・・」
「まぁな。・・・だからこそ、あいつらに未来を託したのかもしれない」
「・・・そういや、てめぇが前にかぶってた帽子・・・」
「あぁ、ルフィにくれてやった。あいつは絶対海に出ると思ったからな。・・・まぁ・・・海賊になるか海軍になるかは解らなかったが、いつか俺の前に現れると思っていたさ」
「・・・麦わらは」
「ん?」
「あいつの軌跡を辿ると、必ず大物に突き当たる・・・不思議な小僧だ」
「そうだな、あいつは本当に掴みどころがない」
そう言うと、シャンクスはスモーカーを見てニヤリと笑った。
「そういうお前も、巻き込まれた一人か」
その言葉に、スモーカーはムッとしつつも、ローグタウンでの出来事を思い出していた。
「奴は・・・処刑台の上で笑ったんだ」
その言葉に、薄笑いを浮かべていたシャンクスが、表情を改めた。
スモーカーは、ローグタウンでの出来事をシャンクスに話すと、シャンクスは納得した様に頷いた。
「なるほどな」
シャンクスは納得した様に呟くと、席を立って金をカウンターに置いた。
「おかげで最近のルフィの事が良く解ったよ、ありがとな」
スモーカーは、その言葉にフンと鳴らしただけで、再び一人で酒を飲み続ける中、シャンクスは夜の街へと姿を消していった。

―終わり―


■あとがき■
いやぁ・・・大変ご無沙汰しております(土下座)
久々な割に、物凄い短いですが、これは凄い難しいお題でした(^_^.)
で、ふと思ったのが、同人ならではコラボって事で、第三者であるスモーカーとシャンクスに、ルフィを語らせようと言う事になり、この話になりました。
また次がいつになるか解りませんが、気長にお付き合いいただければ嬉しいです。




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