秘密(ワンピース/スモーカー×ゾロ?) |
トップページ 利用規約 メニュー |
其処はグランドラインの片隅の、とある秋島での事。
食料の補給にその島へと立ち寄ったルフィ一行が街の市場で買い物をしていると、何処からか葉巻の煙が漂ってきた。
ゾロはその香りにハッとした顔になると、何かに操られる様に、皆の前から姿を消した。
「あれ?ゾロは?」
ゾロが消えた事に気付いたナミは、ゾロと同様に、煙の香りに感づいた。
「あー、そう言う事ね・・・」
ナミは呟く様に言うと、皆の元へと戻って行った。
「おいナミ、ゾロは?」
「さぁね、また迷子なんじゃないの?」
「捜さなくて良いのか?」
「良いわよ、どうせ3日はログは溜まらないし、放っておいても死なないでしょ?」
「それもそうだな」
皆はさして気にする様子も無く、市場へと戻って行った。
その日の午後、買い物を終えたロビンが、海岸沿いを散歩していると、驚く光景が目に入った。
人気の無い海岸に見える二つの人影は、まさしくゾロなのだが、隣に座っているのは、敵対する海軍の大佐である筈のスモーカーだった。
(え?・・・・あの二人・・・・)
ロビンはその様子を暫く眺めていたが、やがて納得した様に、静かにその場を後にした。
同じ頃、森の中で昆虫採集をしていたウソップ、ルフィ、チョッパーの三人は、沢山の昆虫達と戯れた後、夕暮れの道を歩いていると、不意に先頭を歩いていたウソップの足が止まった。
「ん?どうしたウソップ」
ルフィの問いかけに対し、ウソップは黙って目の前を指差した。
「あ!・・・あれ、アラバスタで会った海兵だ!!」
「ゾロの奴、ケムリンに捕まったのか!?」
「馬鹿!!二人共良く見てみろ!!」
二人が入って行ったのは、海軍基地では無く、人目を避ける様に佇む、高級そうなリゾートホテルだった。
「・・・」
「・・・」
「・・・今の事は、見なかった事にしよう」
情況を把握し、唖然とする二人にウソップがそう言うと、二人はあんぐりと口を開けたまま頷き、三人は無言のまま帰路に着いた。
夕食の片付けを終えたサンジは、買い物で貯めたへそくりを手にナンパした女の子と、とあるホテルのバーで酒を飲んでいた。
同席した女の子を暫く口説いていたサンジが、カウンターに目を向けた瞬間、我が目を疑う光景に出くわした。
「どうしたの?」
真っ青になってカウンターを凝視するサンジを見た女性が声を掛けると、サンジは作り笑いを浮かべて首を横に振った後、そそくさとバーを後にした。
その後、ナンパに失敗したサンジは、一人寂しく船へと戻って行った。
サンジの居なくなったバーでは、スモーカーとゾロが、つかの間の逢瀬を楽しんでいた。
「なぁ、もし俺達の事がルフィ達にばれたら、あいつらどう言う反応するかな?」
「さぁな・・・だが、本当にお前を仲間と思うなら、あえて問いただす様な事はしねぇんじゃねぇか?」
「・・・じゃあ、バレても良いかな・・・」
「そうなったら、俺らはもう一緒には居られねぇな」
「じょ!冗談だろ!?そんな事言うなよ!!」
真っ赤になって怒鳴るゾロを見て、スモーカーは小さく笑った。
「当たり前だ、これは二人だけの秘密だからな・・・」
知らぬは本人ばかりなり・・・
―終わり―
■あとがき■
「秘密」と言うタイトルを見た時、まず思い浮かんだのがこの二人だったんですが、いつも通りのバカップルにすると、どうしても15禁モードに入ってしまいそうなので、いっそギャグにしてしまおうと考えたのが、今回のお話です。
今回は、スモゾロと言うより、ゾロを見守る皆を表現したかったので、喜んで頂けると嬉しいです。