親友、そして・・・

(カンナ・マリア)


 帝劇地下にあるプールでは、マリアがカンナの手に捕まって泳ぎの練習をしていた。
「今日はここまでにしとくか」
「そうね、これ以上やると有事の時に支障が出そうね」
 二人はプールを出ると、そのまま隣にある風呂場へと向かった。
「・・・なぁ、なんでまた急に泳ぎなんて憶えようと思ったんだ?」
 湯船に浸かりながらカンナが不意に疑問を投げかけた。
「え?あぁ、だってもし水中戦とかになったら困るじゃない」
 口ごもるマリアに対してカンナは何かを感じ取った。
「・・・熱海で何かあったのか?」
 その一言にマリアの肩がピクリと動いた。
「何があったんだ?」
 カンナの威圧感さえ感じられる問いかけにマリアは渋々熱海の洞窟での出来事を語った。
「なんだ、そんな事だったのか、ははは」
「・・・そんなに笑う事無いでしょ?」
 マリアはそう言うと、湯船の湯をすくってカンナにかけた。
「うわっ!やりやがったな!!」
 二人はそうして暫くの間子供の様にお湯の掛け合いを楽しんだ。
「髪がびっしょりになっちゃったわね」
「いいんじゃねぇか、風呂だし」
 二人はお互いの姿を見て笑いあった。
「・・・なぁマリア」
「何?」
「・・・あたい達のどっちが隊長の恋人になってもあたい達、・・友達でいられるよな?」
「えぇ、もちろんよ。私達だけじゃなくて花組全員だけどね」
 マリアはそう言うとカンナにウインクをした。
「そうだな・・・きっと」

―終わり―


□あとがき□
 なんか終わり方が半端で申し訳ないです。
 古株コンビの意外な姿を書きたくてわざと子供っぽい事をさせてみました。他の人が入っていたら絶対やりそうにないでしょ?
 タイトルは・・・まんまですね。親友だけどライバルって感じが上手く伝わってるといいな。


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