結婚協奏曲

(大神×レニ)


「おぅ、邪魔するぜ」
その声に二人は驚いた様に立ち上がり、玄関へ出向くと、地味目の着物に身を包んだ米田の姿があった。
「米田のおじちゃん!!」
「支配人」
「やっぱり此処に居やがったなアイリス」
その一言に今度はアイリスがハッとした。
「マリアが怒って待ってるぞ」
「えー、アイリス怒られるのやだぁー」
米田は半泣きになったアイリスの頭をそっと撫でた。
「『怒るな』っておじちゃんがお願いしたから大丈夫だ。それより早く行かねぇと本当にマリアの雷が落ちるぞ?」
「あ、うん。じゃレニ、アイリス先に行ってるね!!」
アイリスはそう言うと、一瞬の内に二人の前から姿を消した。
「・・・まったく」
米田は苦笑を洩らしつつ、上がり框へと腰を掛けた。
「なぁレニ。結婚はどうだ?」
レニは先ほどと同じに変わらないと答えた。
「そうか・・・、でも何も変わらねぇ事が本当の幸せなんだろうな」
レニは黙ったまま米田の隣に座った。
「お前は今、幸せか?」
「はい」
そう答えたレニの笑顔が眩しいほどに輝いていたのは言うまでも無い。

―終わり―


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