「支配人・・・加山・・・」
大神がそう呟くと、隣に座っていたマリアが、燗をされていた徳利を取り出して、大神に差し出した。
「たまにはお言葉に甘えましょうよ、・・・大神さん」
「あぁ・・・そうだな」
二人は少しの間静かに互いのお猪口に酌をしあっていたが、大神が不意にマリアの顔を見て、真剣な顔になった。
「なぁマリア・・・明日・・・いや、今日、俺の実家に一緒に来てくれと言ったら、君は来てくれるかい?」
「え・・・?」
マリアは驚きで目を大きく見開いた後、その瞳から大粒の涙が溢れ始めた。
「はい・・・どこまでも・・・ずっと・・・」
翌朝、皆に見送られて栃木へ旅立つ二人の姿が、東京駅で目撃されたという。
―終わり―
■あとがき■
終わりました・・・やっと全部終わりました・・・。
いや・・・今回は連続で4作と言う事で、本当に疲れきってしまいました。
今回はこっちでは初めての大神×マリアですね。
以前は同人誌などで結構書いた覚えがあったので、初めてな感じはしなかったのですが、好きなわりに書く機会に恵まれず、半年以上経ってからの初掲載となりました。
さて、2004年度の当サイトでのサクラ小説は、今年と変わらず1と2を中心に、健全ノーマルで展開していきますので、来年度も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い致します。
2003年 12月吉日 青海物語 桜葉陣内