マスカレイド

(エース×スモーカー)


「何故来た?」
 サングラス越しにエースの目を見る。
「・・・最近、こいつを飲む度にあんたを思いだしてな・・・居ても立ってもいられずに此処に来ちまった。」
 エースはそう言いつつも、その顔は、寂しげに陸地を見ていた。
「さてと、お仲間も帰ってきた様だし、俺も行くかな。」
 体制を立て直したエースが、外を見ながらつぶやく様に言った。
「・・・あぁ、またな」
 スモーカーは半身を起こし、テーブルの上の箱から葉巻を二本取り出すと、その態度に苛立ちを感じつつも条件反射の様にエースが火を点けた。
「・・・早く行け、奴らが戻ってきたら俺はお前をしょっ引かねぇとならねぇ」
 スモーカーの一言に、エースは黙って頷きつつ、スモーカーのサングラスをかすめとった。
「これは、俺が預かっておく」
「・・・好きにしろ」
 悪戯の成功した子供の様にサングラスをヒラヒラさせると、スモーカーは小さく笑った。
 足音が船の下の方まで近づいてくると、エースは葉巻を取り上げ、もう一度キスをした。
「じゃあな」
「・・・あぁ」
 船員達がタラップを上りきった時にはもうエースの姿は消えていた。
「ただいま戻りました・・・あれ?」
「なんだ?」
 たしぎが首を傾げるのをスモーカーは横目でチラリと見た。
「スモーカーさん、サングラス掛けていませんでした?」
 たしぎはテーブルの上にもサングラスが無い事にも既に気付いていた。
「あぁ、あれか?」
 そう言うとテーブルの上からグラスを手に取った。
「何処かのかもめが持って行っちまったよ」
 たしぎ達が首を傾げるなか、スモーカーは残ったラムを一気に呷った。

−END−

 

■あとがき■
 いやぁ、あほあほですいませんって感じですね。こんなんでも良ければ感想なんぞ聞かせて下さると嬉しいです。


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