「・・・もっと飲むか?」
「・・・腹減った」
「やれやれ、わがままな病人だな」
サンジがそう言って立ち上がろうとすると、ゾロはその手を掴んでやめさせた。
「何だよ、腹減ったんだろ?」
「・・・やっぱり傍に居ろ」
ゾロの訴えに、サンジはニッコリ笑って、トレーの中から小さな器を取り出した。
「もっと腹に溜まる物が良いのかと思ったんだけどな・・・」
そう言ってサンジが差し出したのは、すりおろしたリンゴだった。
「なぁ」
「ん?」
スプーンですくったリンゴを食べさせてもらいながら、ゾロはサンジを見た。
「また俺が熱を出したら、こうやって優しくしてくれるか?」
サンジは優しい目で、ゾロを見つめた。
「俺はいつだって優しいだろうが、クソ野郎・・・」
―終わり―
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