Fire Works

(ゾロ×ルフィ)


「あれ?高いところへ出ちまったな」
「あぁ・・・何故だ?」
ゾロが冷汗をかくのとほぼ同時に、大きな音と同時に、夜空に大輪の華が咲いた。
「おぉ!すげー!!ゾロぉ、ここで花火見てから下におりようぜ?」
ルフィが子供の様な甘えた声を出すと、ゾロは唾を飲み込みつつ、黙って頷いた。
「しっかしさ、誰も居ないんだな此処。こんなに眺めが良いのに・・・」
迷っている間に倒した野獣の事を全く忘れた様子で夜空を眺めているルフィを見て、ゾロは心の中で野獣に感謝しつつ、ルフィの隣に腰を下ろした。
ゾロがそろそろとルフィの肩に手を掛けようとしたその時、不意にルフィがゾロの肩にもたれ掛かってきた。
「!・・・おい・・・」
「・・・俺さ、こうしてゾロと二人だけで花火見るのに凄い憧れてたんだ・・・だから今、こうして二人っきりになれて、すっげぇ嬉しいんだ」
そう言ってルフィはゾロの顔を見ると、ルフィの視線の先には、真っ赤になってルフィを見るゾロの顔が見えた。
「こういうのって、変かな?」
「・・・いや、良いと思う」
「そっか・・・」
そう言って寄りかかったまま花火を見ていたルフィの頭がずれて、ゾロの膝の上に乗っかった時には、既に花火は終了していた。
「・・・一緒に・・・か」
ゾロは、膝の上で静かに寝息を立て始めたルフィの額にそっとキスをすると、買いこんで来た酒を、ゆっくりと飲み始めた。

ふたりの物語は、まだ始まったばかり・・・

おわり


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