「すまない・・・」
俺は、自分の苦しさを誤魔化す様に、彼女をきつく抱き締めた。
彼女の涙が俺の胸を伝う・・・それと同時に俺の胸の鼓動が高鳴って行く・・・
このまま二人で逃げてしまおうか・・・
そんな考えが頭をよぎったが、そんな事をすれば、彼女の夢が壊れてしまう・・・・。
「すまない・・・」
俺はそう言って彼女の体を開放しようとしたその時、いきなり首を掴まれたと思った次の瞬間、唇に暖かな物が触れた。
「・・・ごめんなさい・・・どうしても、我慢出来ませんでした・・・」
涙で潤んだままで俺の目を見つめる彼女に、今度は俺の方から唇を重ねた。
翌日、二人は上司であるスモーカーと、実弟であるルフィに対して目が合わせられなかった。
それは、二人の後ろめたさの表れ・・・
―終わり―
次のページ
小説目次(100のお題)
小説総合目次
入口
目次